二胡かんたん上達ワンポイント③~楽器のウォーミングアップ

二胡コラム

♪お~さむ・こさむ~

真冬に外移動、寒いですよね。
部屋に入って楽器をケースから出すと、共鳴胴は冷たくひんやりしてます。

自分の身体が寒さでこわばっているように、楽器も響きづらい状態になっていますね。歌うための準備、ウォーミングアップが必要です。冷えている楽器を手にすると、こちらの身体も緊張してきますから、お互いにですね。


何かであたためる必要はありません。
二胡を自分のお腹に抱いて、♪ 雪の降る夜はたのしいペチカ~、な感じで、手でなでながら体温を伝えてあげましょう。そのうち木材が常温になってきます。それまで待って、そこから弾いてあげましょうね。暖房やファンヒータの温風の直撃はNGですよ。

楽器を愛おしく思う気持ちを動作にしてあげると、心も通いやすくなると思います。動作にすることが大切。自分の奏でる前のモチベーションも穏やかに上がってきます。演奏前はやさしい気持ちでいたいですからね。


木材は樹木。
二胡はかつて地上に生きていた「植物」を材料としています。
蛇は「動物」。
二胡は「植物」と「動物」の両方が共鳴する、素敵な楽器です。

彼らがどんなふうに葉を広げ、大地に根をおろし、太陽の光を受け、家族を育み、他の動物たちや、巡る季節とコミュニケーションしていたかを想像すると、今こうして自分が抱いていることが感慨深くなりますよね。
海を越え、はるばる自分のもとに来てくれた、この楽器の旅路に思いを馳せてみるのもいいでしょう。彼らと一緒に奏でている気持ちになれるかもしれません。

大切に抱いて、今日も二胡を奏でてくださいね。


皆さんの二胡ライフがもっと楽しくなりますように♪