演奏のワンポイントです。
技術の話ではないので、どなたでもできることです。
「楽器の竿をきちんと拭きましょう!」
竿に、松脂のべたべたや汚れが少しでもついている状態は、圧倒的に演奏しづらくなります。
そんなの当たり前と思われる方はいらっしゃると思いますが、生徒さんの楽器を点検させていただきますと、私自身が気付かされる(驚かされる)んですよね。「こんな状態で弾いていたのか!」「これでは弾きづらいはずでしょう!」と。
ベタベタセンサーは人それぞれ。自分では拭き取っていると思っていても、まだまだ足らないかもしれませんよ。
それで、私がつるっつるに拭き取ってあげると「え?ここまで拭かないといけないんですね?」と驚かれるわけです。そうです。ここまで拭くんです。全部つるっと拭き取るんです。
触ってみないと分からないものですね。

ヤマハの楽器用クロス。ピアノ用だったと思いますが私はこれが大のお気に入り。大判で楽器をくるむのにも使っています。

一点の滞りもなく、するすると気持ちよく滑る状態になるまで拭きます。
ただ拭くだけですので30秒もあれば済みますけれども、適当ではなくベタベタ汚れを落とす目的でしっかり!拭くのが大切です。
拭き取った後で竿を握ってみますと、木材の表面に「ふわっと心地よさ」を感じられることでしょう。ベルベットのような何かが起毛しているようなふわっと感覚。
生まれたてのものを手にとるよう。
構えただけで気分がやわらぎます。
汚れ取りも大切ですが、こういった気分も大切だと私は思っています。
手に触れたところから肩の力が抜けて身体がゆるむんですよね。要は楽器との一体感なのだと思いますが、話が飛躍して分かりづらいでしょうか。このあたりは私のレッスンの特徴ですね。そういう話をふんだんに盛り込んでいます。
楽器。
懐から響きが生まれる場所。
触れ合った場所から、やさしい気持ちを伝達させるのも大切なポイントですね。
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皆さんの二胡ライフがもっと楽しくなりますように♪